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放送教育ネットワーク

ネットワーク通信


2017年5月17日(水)

全放連研究プロジェクト26~28年度の活動報告
子どもが生き生きと学ぶ放送学習プロジェクトを終えて

全放連研究推進部長 片岡 義順(川崎市立新城小学校教諭)

■研究プロジェクト活動3年間を振り返って

全放連はこれまで、時代が求める諸課題について、研究プロジェクトを立ち上げて、社会や教育界のニーズに合わせたテーマを設定し、実践研究を進めてきました。平成26年度より「子どもが生き生きと学ぶ放送学習─学習者を主体とした放送番組活用─」をテーマに、過去のプロジェクト研究の成果を継承しつつ、実践研究を積み重ねました。教育の情報化、社会のデジタル化等、さまざまな時代の変化の中において「子どもたちが生き生きと学ぶには、どうすべきか」という問いに対して、全放連がこれまで大切にしてきた学習者主体の学びを通して検証しました。

 プロジェクト1年目(平成26年度)は、これまで培われてきた放送教育のよさについて研修と授業検証を通してプロジェクトメンバー間での共通理解を図りました。同時に、研究の成果を共有する視点として、番組を分析する「番組分析シート」や授業の成果を児童生徒への質問によって調査する「評価シート」、授業プランをまとめる共通のシートを作成しました。
 また、放送教育の普及を目的としたリーフレットを作成し、全国大会をはじめ各地で配布(3,000部)しました。1年目の研究の成果については「中間報告会」(平成27年2月15日にNHK放送センターで開催)で発信しました。

 

平成26年度第2回研究授業の様子
 

プロジェクト2年目(平成27年度)は、研究の成果を共有するために、番組分析シート、評価シート、授業成果シートを作成しました。番組分析シートは、NHK for Schoolの50を超える番組について番組の特徴や授業での生かし方について、授業実践者の視点でまとめ、プロジェクトメンバー間で共有しました。授業の成果を児童生徒への質問によって調査する「評価シート」は中間報告会(平成28年2月20日にNHK放送センターで開催)で実践発表を行ったすべてのプロジェクトメンバーで実施しました。授業成果シートは、授業実践や成果をまとめる共通のシートとして作成し、中間報告会のポスターセッションで活用しました。
 また、放送教育の普及を目的としたリーフレットを27年度も作成し、全国大会をはじめ各地で配布(6,000部)、2年目の研究の成果については「中間報告会」で発信しました。

 

平成27年度中間報告会の様子
 

プロジェクト最終年となる3年目(平成28年度)は、全国に増えた実践者との連携を図りながら「生き生きと学ぶ姿=主体的に学ぶ姿」についてそれぞれの授業実践の成果と課題を整理しました。そして、その成果を実践者の目から見た児童の変容と客観的な評価シートを活用して分析しました。教科や校種の垣根を越えて一般化が可能な評価方法についてさらに研究を深め、第42回全日本教育工学研究協議会全国大会、放送教育全国大会の場で発信しました。成果報告会(平成29年2月12日に千代田放送会館で開催)においては、3年間の研究の成果とこれからの放送教育の可能性について整理することができました。

成果報告会を通して、研究の成果としては次の4点があげられました。

①子どもが生き生きと学ぶ放送学習というプロジェクトテーマについて、全国各地のメンバーと教  科・校種ごとの多数の授業実践を持ち寄り共同研究を深め、研究交流を積極的に図ることができ  た。3年間を通して、プロジェクトメンバー(メンバーは計113名)も各地で増えていった。

②リーフレットの作成、全放連ウェブサイトプロジェクトページでの実践紹介により、番組活用の  教育的価値についてまとめ、放送教育の普及・促進に寄与することができた。さらには、これか  らの放送教育のあり方について、方向性を見いだすことができた。

③具体的な実践を通して放送教育で大切にしてきた「学習者主体の授業づくり」は、子どもたちが  主体的・協働的に学ぶ力を培うために有効な教育方法であるという認識を実践研究成果とプロジ  ェクト内で作成した共通の評価シート結果を根拠として広めることができた。

④全国大会や日本教育メディア学会では、研究の成果を発信し、多方面の研究者・実践者と意見交   流をすることができた。

全放連では、今年度も次期研究プロジェクトを立ち上げて、放送教育の推進と普及に努めていきます。


この記事は、日本視聴覚教育協会発行の月刊「視聴覚教育」5月号にも掲載されています。
日本視聴覚教育協会ホームページ(このサイトを離れます。)

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